騒音性難聴とは
騒音性難聴は1から4の順に進展します。大きすぎる騒音に長期間さらされると騒音性難聴を生じます。騒音レベルが増せばますほど、騒音性難聴になる危険性が高くなります。
騒音性難聴は最初に4,000 Hzあるいはその付近の周波数で聴力損失が現れます。4,000 Hz付近のみの聴力損失では、会話の聞き取りにはほとんど影響がないので、本人が気付く事が少ないのです。騒音性難聴が進むと、2,000~8,000 Hzの高音域が次第に障害されていきます。それがさらに進むと、会話が聞き取りにくくなります。
用語の説明
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イ. 音圧レベル
音の大きさを意味し、デシベル(dB)で表されています。
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ロ. 音の周波数
一秒間に繰り返される音の振動回数のことです。この単位は、ヘルツ(Hz)で表わされています。なお、人の可聴音域は、20 Hz~20,000 Hzといわれています。このうち、会話で使用する周波数域は、500~2,000 Hzといわれています。
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ハ. 等価騒音レベル(LAeq)
時間とともに変動する騒音について、一定時間における平均的な騒音の程度を表す指標です。変動する騒音に対する人間の生理的、心理的反応とも比較的よく対応します。